ヨーグルト最近、注目を集めている生きたまま腸まで届く乳酸菌。あなたも、このような乳酸菌にこだわって、選んでいるのではないでしょうか?

CMや雑誌などのキャッチコピーで強調されているので、「乳酸菌は生きたままじゃないと、腸内で働かない」と思っている方も多いようです。

では、胃酸などで死んでしまった乳酸菌は、腸にいい影響がないのでしょうか。今回は、乳酸菌の効果的な取り方について詳しくご説明します。

乳酸菌は死んだ状態だと腸で働かない?

乳酸菌は胃酸の弱く、約80~90%は腸に届く前に死んでしまいます。死んでしまった乳酸菌は、腸で働かないようなイメージがあるかもしれませんね。

しかし、最近の研究によると、死んだ状態(死菌)でも腸内にいる善玉菌のエサになって、善玉菌を増やす働きがあることがわかっています。

「善玉菌」「悪玉菌」の名付け親でもある光岡知足氏(東京大学名誉教授)は、生きた乳酸菌にこだわるより、多くの菌体を摂ることが大事である、と指摘しています。

ビフィズス菌などの乳酸菌をとるうえで大切なのは、菌が生きているか死んでいるかではありません。生きた菌がおなかの中で増えて、悪玉菌をやっつけてくれるというイメージがあるかもしれませんが、死んだ菌でも同じ効果が得られるのです。「少量でいいから生きた菌をとる」より、「生きてなくてもいいから、できるだけ多くの菌体をとる」ことのほうが大事です。

光岡知足『最新版 老化は腸で止められた』青春出版社 P110

「生きた菌」か「死んだ菌」の状態はあまり関係なく、乳酸菌の菌体成分が腸内にいる免疫細胞を刺激して、腸内フローラを整えてくれるのです。

生きて腸まで届いても定着しない

乳酸菌は生きて腸まで届いても、その多くが2~3日経過すると体外へ排出されてしまいます。腸内細菌の組み合わせは人によって違っており、その人の腸内環境に合わないと住み着くことができないからです。

乳酸菌やビフィズス菌を外から摂取しても、元々いる腸内細菌との相性が良くないと、「異物」であると判断されて外に排出されてしまうわけです。生きて腸まで届いたとしても、必ずしも腸内に定着できるわけではないんですね。

もちろん、生きている乳酸菌やビフィズス菌は、乳酸や酢酸などの短鎖脂肪酸を産生して腸内環境を整えてくれます。

腸内にいる間は働いてくれるため、全く無駄というわけではありません。しかし、乳酸菌の整腸作用を実感するためには、毎日適量を摂り続けることが必要です。

乳酸菌の効果的な取り方

乳酸菌を摂る女性

乳酸菌を摂るときのポイント

乳酸菌を摂る上で大切なことは、できるだけ多種類の乳酸菌や菌体成分を体内に取り入れることです。

生菌や死菌にこだわらず、乳酸菌やビフィズス菌を含む食品を食べて、自分の腸に合った乳酸菌を見つけることが重要です。

ヨーグルトを食べるにしても、2~3週間ぐらい同じものを食べてあまり調子が良くないなら、違う種類も試してみましょう。

また、ヨーグルトやチーズなどの動物由来の乳酸菌だけではなく、味噌・しょうゆ・ぬか漬けなど発酵食品に含まれる植物由来の乳酸菌もおすすめです。

多様な乳酸菌を摂ることで、善玉菌も増えて腸にいい影響を与えます。ある程度の期間摂取し続けて、お腹の調子が良くなった乳酸菌があなたに合うものです。

プレバイオティクスも一緒に摂る

野菜腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えたいなら、プレバイオティクスを摂取することも大切です。

プレバイオティクスとは、小腸で吸収されずに大腸まで届き、善玉菌のエサになって増殖を促す難化性食品成分です。例えば、オリゴ糖や食物繊維が当てはまります。

乳酸菌やビフィズス菌を外から摂るとき、乳酸菌の菌種と腸の相性が悪い場合があります。また、相性が良かったとしても、住み着くことはできず2~3日で体外に排出されてしまいます。

一方、プレバイオティクスは腸内に住み着いている善玉菌のエサになり、増殖を促す働きがあります。腸内細菌との相性は関係なく、一定の効果を期待できることが魅力です。

乳酸菌やビフィズス菌を取り入れることも大切ですが、同時にプレバイオティクスの摂取も心がけると、腸内フローラを効果的に改善できます。

乳酸菌サプリメントも活用しよう

食べ物から十分な数の乳酸菌を摂るのが難しい場合もあります。例えば、ヨーグルトから乳酸菌を摂るなら、毎日200~300g食べることが推奨されています。これだけの量を定期的に摂るのは厳しいですよね。

乳酸菌サプリメントを活用すると、いつでも手軽に乳酸菌を摂取できます。また、十分な菌数を簡単に取れるため、乳酸菌のメリットを得られやすい利点もあります。

乳酸菌サプリの中には、1袋当たり1兆個の乳酸菌が含まれていたり、オリゴ糖が配合されているタイプもあります。手軽で効率的に乳酸菌を取り入れたいなら、乳酸菌サプリメントを検討してみるのもおすすめです。

ただし、乳酸菌サプリメントは商品によって乳酸菌の種類や機能が様々です。腸との相性もあるため、いろいろ試して自分に合うサプリメントを見つけましょう。

            

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