便秘の解説「お腹が張っているけど排便できない」「もう3日以上出ていない…」など、ひどい便秘で悩んでいまんか?

慢性的な便秘には3つの種類があり、それぞれ便秘になる原因が違います。そのため、便秘の種類を確認せずに対処すると、症状がますますひどくなることもあります。

もし、3日以上の慢性便秘で悩んでいるなら、対処法に問題があるかもしれません。便秘の種類を確認して、症状に合う対策を行うことをおすすめします。

慢性便秘の種類について

慢性便秘には、腸の機能が低下したことで起きる「機能性便秘」と、腸の病気で起きる「器質性便秘」に分けられます。

さらに、機能性便秘は「弛緩(しかん)性便秘」「直腸性便秘」「けいれん性便秘」の3つの種類があります。

弛緩性便秘

大腸の画像弛緩性便秘とは、結腸が緩んで腸のぜん動運動が鈍くなり、便をスムーズに押し出すことができなくなることで起きる便秘です。

加齢によって内蔵が下がったり、腸が緩みがちになることが原因で、特に、女性や高齢者の方に多く見られることが特徴です。また、腹筋が弱く排出するときに十分な腹圧をかけられないことも原因です。

弛緩性便秘の場合、便が腸内に留まる時間が長くなるため、便の水分が吸収されて固くなる傾向があります。

◆弛緩性便秘の主な特徴

  • お腹が張っているのに排便できない
  • コロコロとした固い便が出る
  • 運動不足だったり普段腹筋を使わない人
  • ダイエットをしている女性に多い

直腸性便秘

大腸の画像直腸性便秘とは、便が直腸まで送られているのに、便意が感じられないために起こる便秘です。便意があるのにトイレを我慢したり、日常的に下剤などを使っていると、直腸の神経が次第に鈍くなり、便意が起きづらくなります。

その結果、腸のぜん動運動も鈍くなり、便秘が悪化していくのが特徴です。例えば、朝の身支度を優先して便意を我慢している人などに起こりがちです。

直腸性便秘、次第に便意が感じられなくなるため習慣性便秘とも言われ、弛緩性便秘と合わせて起きる傾向があります。

◆直腸性便秘の主な特徴

  • 水分の摂取量が少ない
  • 便意があるときに我慢することが多い
  • 日常的に下剤や浣腸などを利用している
  • 高齢者の方に多い

けいれん性便秘

お腹を抑える女性精神的なストレスによって自律神経が乱れると、大腸の部分部分がけいれんしたように収縮して、腸管が狭い状態になります。この結果、腸が便をスムーズに送り出せなくなることで起きるのがけいれん性便秘です。

けいれん性便秘の特徴は、食後に下腹部が痛くなること。腸が過剰に収縮するため、便が細切れになったりコロコロした状態になります。人によっては便を出しきった感じがなく、残便感もあります。

もし、便秘や下痢を繰り返す場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。年齢を問わず、過度なストレスを抱えている人がなりやすいのが特徴です。

◆けいれん性便秘の主な特徴

  • 便秘と下痢を繰り返すことがある
  • 食後に下腹部が痛くなる
  • 普段ストレスを強く感じている
  • 排便してもスッキリせず残便感がある

弛緩性便秘・直腸性便秘の対策

日本人に最も多いタイプが弛緩性便秘です。直腸性便秘と同時に起きることも多いため、合わせて対策をご紹介します。

食事の注意点

野菜

弛緩性便秘と直腸性便秘を解消するためには、腸のぜん動活動を活発にして排便を促すような食事が大切です。特に意識すべきなのは、不溶性・水溶性食物繊維をバランスよく食べることです。

不溶性食物繊維には便のカサを増大させて、排便をスムーズにする効果があります。また、水溶性食物繊維は腸内の善玉菌のエサになり、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やします。善玉菌には腸の働きを活発にする働きもあるので、ビフィズス菌を増やす乳製品やオリゴ糖もおすすめです。

さらに、料理の味付けに香辛料や酸味を加えたり、オリーブオイルや亜麻仁油などの植物性油脂を取り入れることも大腸を刺激します。

また、朝起きたらすぐに水を飲むことも有効です。寝ている間に空になった胃や腸に刺激を与えるため、腸の働きが活発になります。

便の構成は70~80%が水分なので、不足すると固い便になりやすい傾向があります。こうなると排便が難しくなるため、こまめに水分補給することも大切です。

ひねる運動を取り入れる

ウォーキングやランニングなどの運動も大切ですが、より効果的に腸を刺激するなら身体をひねる運動を取り入れましょう。

結腸の図慢性的な便秘の場合、横行結腸と下行結腸のつなぎめや、直腸まわりで便がつまりやすくなります。これを解消するために、ひねる動作が効果的です。

腸を圧迫するようなイメージで、揺らしたりひねる動作をすると、腸に刺激を与えられます。下半身は動かさないようにして、上半身をひねるエクササイズを取り入れましょう。

排便の習慣をつける

慢性便秘になる人は、毎日の排便リズムがない方が多くいます。同じ時間になったら排便したくなるように排便の習慣を整えることが大切です。

まずは、朝食をしっかり食べて胃や結腸の反射を促進してから、トイレに行くことを習慣にしてみましょう。

最初のうちは便意が起こらないかもしれませんが、2~3分ぐらいを目処に便座に座ってみましょう。このとき、リラックスしながらお腹をマッサージすることもおすすめ。朝食後のトイレを毎日の習慣にして、排便を促しましょう。

けいれん性便秘の対策

けいれん性便秘はストレスによって大腸の働きが強くなりすぎることが原因です。なので、腸に負担をかけない対策が重要です。

食事の注意点

弛緩性便秘・直腸性便秘の場合、不溶性と水溶性食物繊維の両方摂取することが有効ですが、けいれん性便秘では不溶性食物繊維の食べ過ぎには要注意です。

腸への刺激が少なく整腸作用がある「水溶性食物繊維」を中心に食べて、腸を刺激しない食生活に心がけましょう。

また、以下のような腸を刺激する食べ物や飲み物も避けた方が無難です。

◆避けた方が良い料理

  • 香辛料が多く使用されている料理
  • 極端に熱かったり冷たい料理
  • 脂っこい料理
  • アルコールやカフェインの入った飲み物

便秘薬は逆効果

下剤や便秘薬

便秘がひどい場合、最終手段で刺激性下剤を利用することがあると思いますが、けいれん性便秘では逆効果になります。

刺激性の下剤を使うことで、さらに腸の働きが活発になるため、便秘が悪化することがあるからです。腹痛や体調が悪くなる原因になるので、下剤の使用は避けた方が無難です。

リラックスできる時間を増やす

けいれん性便秘はストレスが主な原因なので、リラックスを心がけることが大切です。お風呂にゆっくり浸かったり、音楽を聞いたりして、ゆっくり過ごす時間を意識的に増やしましょう。

また、生活のリズムが崩れていたり食生活が乱れていると、腸のぜん動活動のリズムも乱れて症状がひどくなります。睡眠や食事の時間を決めて、規則正しい生活を送るようにしましょう。

まとめ

慢性便秘の解消には、食生活の改善が大切です。下剤を使って便秘を解消しても、腸内環境が悪化していると、再び便秘がちになってしまいます。

すぐに食生活を改善するのは難しいと思いますが、食物繊維やオリゴ糖をできるだけ摂るようにしましょう。腸内の善玉菌を増やす乳酸菌やビフィズス菌も積極的に摂りたいところです。

もし、食生活をなかなか変えられないなら、サプリメントなども活用して中長期的に腸内環境を整えていくことが重要です。

            

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